錦鯉について基本的な内容をご紹介します

概要 種類 飼い方 飼育池 濾過槽 殺菌灯

錦鯉の概要:

 錦鯉は日本で作られた唯一の観賞魚で、「国魚」ともいわれています。自然界にいる真鯉の中からわずかな色彩を見いだし、改良に改良を重ねて現在の美しい姿が創り上げられてきました。その始まりは江戸時代の中期にさかのぼることができます。発祥は新潟県の中央部に位置する山古志地方です。雪深い山間地の人々が極彩色の錦鯉を作り、今日見るような多くの品種を創造してきました。
 錦鯉の品種は細分化すると80種以上にも達します。これほど多くの品種がある観賞魚は他に類を見ることができません。錦鯉の魅力の一つはバラエティーに富む品種を楽しめることにもあります。
 錦鯉は全長10cm前後から1mに及ぶものまで、あらゆる大きさのものが観賞の対象になります。このため飼育する池の広さ、水量に応じた大きさの鯉が選べます。小さな鯉はガラスの水槽やマンションのベランダでも飼うことができます。
 錦鯉は原産地の新潟をはじめ、日本各地で生産されるようになりました。国内は元より、世界各地に輸出されています。外国ではカラフルな色彩と大きく育つことから「世界最大のガーデンフィッシュ」とも言われ、愛好家が増えています。
 錦鯉の用語は外国でも日本語が使われています。品種名はもちろん、専門用語までが日本語で通じます。(錦鯉=NISHIKIGOI・紅白=KOHAKU・一才魚=当才=TOHOSAIなど)日常語では外来語が多くなっていますが、錦鯉用語は国際語として位置づけられている数少ない日本語の一つといえます。
 このように日本人が創り出した錦鯉は全世界に普及するようになってきました。それはカラフルな色彩が見る人を魅了するだけでなく、一部の品種に見られる渋さが「侘/わび・寂/さび」にも通じるためです。いわば日本文化の中の「泳ぐ芸術品」として受け取られているからです。
 あなたも是非、国魚錦鯉の美しさを堪能して下さい。

 全日本錦鯉振興会(企画)「錦鯉への招待」より

錦鯉の種類:

 紅白、大正三色、昭和三色、写りもの、べっ甲、金銀鱗、光無地もの、光模様もの、光写りもの、浅黄、秋水、丹頂、孔雀、五色、衣、九紋竜、変わりもの・・・
錦鯉の品種は多岐にわたり存在しています。さらに新品種の作出が今現在も進んでいます。 
  

錦鯉の飼い方:

 錦鯉を飼い始めようとする方が最初に心配されることは、「鯉は大きくなるので飼育スペースがない」というものです。飼育方法によってカバーできるところが多くあります。

 飼育池

 水槽(ガラス、アクリル、FRP)、コンクリート池(屋内、屋外)、野池(自然、人工)等いろいろあります。それぞれに長所、短所がありベテラン愛好家は飼育目標、鯉の健康状態などに合わせて使い分けています。

 濾過槽

 ただ水を張っただけでは錦鯉は飼えません。鯉の生活環境を整えてあげる必要があります。最も肝心なのが濾過槽です。濾過には大別してドライ方式とウェット方式があります。
  ドライ方式:池の飼育水をポンプアップし空気中で濾材に接触、通過させる。イメージ的にはざるの中に濾材があり、その上からポンプアップされた飼育水を落とし通過させ、池に戻すという流れです。
  ウェット方式:多くの飼育池で使用されているポピュラーな濾過方式です。水中に濾材があり、飼育水を通して濾過するものです。アップダウン式が多いようです。
  他に強制濾過機などがメーカーから販売されています。強制濾過機は小さいスペースに設置できますし、全自動のものがあります。

 殺菌灯

飼育池にアオコが発生しますと、折角の鯉が見られなくなってしまいます。殺菌灯とは紫外線を照射しています。紫外線の作用によりアオコを除去します。また殺菌作用もありますので防病にも役立ちます。

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